パーソン・センタード・ケアとは?


パーソン・センタード・ケアとは?

 パーソン・センタード・ケアは,認知症をもつ人を一人の“人”として尊重し,その人の視点や立場に立って理解し,ケアを行おうとする認知症ケアの考え方です.この考え方を提唱した英国の故トム・キットウッドは,当時の業務中心のケアに対して,人中心のケアの重要性を主張し,世界的に大きな影響を与えました.
 ケアの目標は,清潔や安全であることだけでしょうか?とくに認知症がある場合は,一人ひとり異なる認知機能や健康の状態,性格,人生歴,周囲の人間関係など,その人の個別性をふまえ,また関わりを通して,その人が今どのような体験をし,どう感じているか,周囲の人が理解し,支えようとすることが大切ではないでしょうか.
 認知症をもつ人の心理的ニーズとして特に重要とされるのが,一人の人として無条件に尊重されることを中心として,共にあること,くつろぎ,自分らしさ,結びつき,たずさわりなどです.それらをキットウッドは花の絵で表しています.

5つの花びらの図

認知症ケアマッピング(DCM)とは?

 パーソン・センタード・ケアをケア現場で実践するために,認知症ケアマッピング(DCM)というツールが開発されました.通常,6時間以上連続して認知症をもつ人達を観察し,5分ごとに,どのような関わりが提供され,どのような行動に携わり,どのような状態かを記録します.この方法は,認知症ケアの質を評価するという側面もありますが,現在ではむしろ,観察で得られた情報をもとにケア現場のスタッフと話し合い,具体的にケアの改善を図り,くり返し行うことで,パーソン・センタード・ケアの実践をめざす“発展的評価”として用いられています.わが国でも徐々に評価者が増え,普及しつつあります.
 DCMを使用するには,講習会を受講することが必要です.わが国では,認知症介護研究・研修大府センターとシルバー総合研究所が協力して,年に数回,DCM講習会を開催しています.

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