「図解でわかる認知症の知識と制度・サービス」 石原 哲郎先生 出版記念セミナーに参加して

まずは、石原 哲郎先生、ご出版おめでとうございます。

NPO法人 パーソン・センタード・ケアを考える会のスタッフにいつも刺激と安心を与えてくださる石原哲郎先生が、書籍の出版を予定していることを「Café VIPS」で報告され、出版、記念セミナーを開催することが決まり、楽しみに待っていました。

この書籍「・・・こういう本が欲しかったんです、先生」と、心でつぶやいていました。在宅、地域で生活している認知症の人と家族が穏やかに、生活者として過ごすためには「開いてまもる」と発言されました。その言葉を聞いたときに理解が出来ずにすみません、その意味を先生が説明され「まさしくその通り」合点がいきました。

現場ではご本人、ご家族を理解している専門職とつながっていることで、生活が維持できる方が多いことを感じてきました。何かアクシデント等が起きたとしても、皆で本人と家族の声・話を聞き、話し合い、実践していく。

書籍の内容は専門職が実践してきた気づきや学びを、文言として簡潔にわかりやすくまとめて頂いたものになっていると思いました。早速「介護福祉士科の認知症の理解」の講義で使用させていただきました。

私にとって伝える時、答える時のバイブルになっているので、今は必ずかばんの中に入れてあります。もっと早くに、この書籍があったら良かったのにとしみじみ思います。

令和5年11月30日と令和6年1月17日(中央法規主催)の出版記念セミナーに参加することが出来ましたので、そのご報告もいたします。

私の周りの認知症の方、ご家族と関わる専門職へアナウンスしました。が、参加した方たちから声かけをしたこと、とても感謝されました。いろいろな言葉で、石原先生の高評価を聞くことになりました。

認知症について「症状」「内服」「サービス」等、実際の現場で遭遇・経験する疑問を医師の立場で説明していただき、納得・理解でき、明日から使える知識になったということ。書籍がメモ書きだらけになってしまったこと。こんな先生が地域にいたらなぁ~、お願いするんだけど・・・、と。

1時間という限られた時間の中身が、濃く、学びのとても楽しい時間に感じられました。

以前から先生の言われている「診断後支援の大切さ・重要性」がとても分かりやすい書籍(事例)とセミナーの説明で、より深く理解することが出来ました。

書籍が「認知症とともに生きるためのヒント、認知症の入門書」として、より多くの皆さんに利用していただけることを願っています。

(当会理事 渡辺 惠美子)

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