3月19日オンラインセミナー(報告)
沖縄県離島での奮闘記~認知症啓発普及活動を返りみて~
2022年3月19日オンラインセミナーを開催し、講師の當山房子さん(福祉ネットワーク・やえやま代表)から15年に渡る認知症啓発普及活動について、お話をお伺いしました。
2006年、沖縄県で初の認知症キャラバンメイト研修が実施され、その研修に参加したことが、その後の活動のはじまりとなり、認知症のことを地域に普及するキャラバンメイトのボランティア活動に一生懸命取り組むことになった経緯をお聞きしました。
活動の範囲は、石垣島のみならず、竹富町の各島々、与那国島までにわたり、認知症サポーター養成講座を開催し、地域住民に受け入れられるまで、悪戦苦闘が続いた15年間であったと話されていました。活動当初は市民の認知症の理解はなかなか難しく、養成講座を長年続ける中で、市民の認知症のイメージが変わっていくことを実感しているとも話されており、信念を貫いてこられた姿勢に、心から敬意を表します。
養成講座の開催先は地域住民(民生委員・家族)、病院(医師・看護師)、介護施設の職員、県庁の職員と幅広く行われ、現場で働いている人の課題をインタビューし、関係のあるところへ繋げ、地域活動の課題を共有し、行政も巻き込んで解決してきたことが、地域の認知症の人を支えるネットワークづくりを実現したのだと思います。
最後に、介護保険制度が発足されて20年立った今も石垣島では施策が整備されてなく、地域格差が出てきていると、将来の多様性と格差の時代に向けて懸念していることを話されていました。當山さんの行動力や地域に根ざした活動への信念を貫く強さ、幾多の障害にもあきらめずトライするそのパワフルさに、誰もが感動を覚えた一日でした。
ありがとうございました。
TAKA(オンラインセミナーに参加して)