第4回実践交流のつどい(報告)
第4回実践交流のつどい
2020年2月22日(土)、ホワイエえこだにて、第4回実践交流の集いが開催されました。
今回は和光病院の臨床心理士の加藤真弓氏より、和光病院で行われている「メモリーワーク」についてお話しいただきました。メモリーワークは、和光病院にてMCI(軽度認知症障がい)またはその疑いがあると診断された方たちを対象に、認知機能の賦活により、認知機能の低下を予防する目的で、週1回1時間全12回を1クールとして、臨床心理士が中心となって、個別・グループトレーニングを行われています。2014年から2016年までの結果によれば、メモリーワークに参加した群においては、12か月後にMMSEの得点が介入前の水準で維持されており、認知機能の活性化に有効であることが検証されたとのことでした。参加者の方々からは、回数を重ねていくうちに気持ちが軽くなってきた、自分の問題としてしっかりとらえることができてよかった、などの声が寄せられているとのことであり、継続して参加されている方たちも多いとのことでした。
臨床心理士として、心理検査の結果を生活面の工夫に結び付けてご本人に丁寧に伝えられたり、メモリーワークへの参加についても、一人ひとりのニーズをふまえて話し合って支援されており、MCIや認知症と診断される前後の方々にとって心強い存在であると感じました。