看護師10年目を迎えて

総合病院の集中治療室で看護師として働いております。

私は大学1年生の時から、NPOパーソン・センタード・ケアを考える会に参加しています。経験年数を重ねるばかりで、果たして自分が成長できているのか、自問自答する毎日ですが、NPOの勉強会に出ると、自分自身をふり返って大切なことを再認識できたり、他の参加者と日々の悩みや思いを共有して一緒に模索したり、仲間がいることで頑張ることができると感じられる場です。

先日の勉強会で家族の方が“本人の権利擁護について家族が声を上げなければ、誰が上げるの!”と、話されていました。ICUという特殊な環境で働いている中で、患者の代弁者として、アドボカシー(権利擁護・代弁)が大切であると理解はしておりますが、日々の煩雑さに、意識が遠のいていたように思いました。またその後の感想の共有では、“患者・家族の意思の揺らぎに寄り添い、意思決定支援をしていく大切さ”について話された方がおられ、日々の看護で大切にしてきたつもりでしたが、在室期間が数日という特殊な環境に慣れてしまっている自分に気づき、意思の揺らぎに寄り添う前に、日々の中で患者・家族の思いを聞けていたのかと思い返しました。

反省ばかりの日々ですが、成長していくためには自己の課題を見出し、解決していく必要があると思います。コロナ禍で、患者・家族が望むような時を過ごせない環境が多いのですが、人生のとても重要な時期に関わらせてもらう中で、少しでも不安を軽減し後悔のない関わりができればと思います。

コロナ禍で大変なことも多いですが、研修はオンラインとなり、全国の研修に参加しやすくなったと思います。コロナの影響は計り知れないですが、新たに出来るようになったことにも目を向け、前進していきたいと思います。
当NPOを含め、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

KIMONO(山と寺社仏閣が好きな医療従事者)

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