パーソン・センタード・ケア学習会

特別ワークショップ クリエイティブ回想法 9月29日開催 ご報告


“認知症をもつ人とともに地域で生かすクリエイティブ回想法”の研修会報告

伊藤 孝子

 

去る9月29日(日)、Pam&Alex Schweitzer(パム&アレックス・シュワイツァ)夫妻をイギリスより招聘し、首都大学東京荒川キャンパスにて“認知症をもつ人とともに地域で生かすクリエイティブ回想法”のワークショップを専門職向けに行いました。

当日は81名の参加があり、ワークショップの内容は講師のパムさんがイギリスで実際に行っている回想ワークについての講義と参加者が認知症の人の思いを体験してみるというエクササイズ(演習)との2部制で行われました。

講義の中で印象的だったのは、話すことはコミュニケーションの単なる一手段にすぎないという事です。あまり多くの言葉を発しなくなった人たちも物品、写真、絵、音楽、メモリーボックスなど慣れ親しんだものを通して、創造性を発揮し自己表現できると話されていました。また、エクササイズでは参加者が1対1で「聞こうとしないこと」と「聞こうとすること」の双方の体験をし、どう感じたか?を話し合いました。前者では「悲しい」、「寂しい」、「辛い」などのマイナスの感情が出て来ましたが、後者では「嬉しかった」、「楽しかった」などとてもポジティブな感情を持ちました。さらに、3人1組で認知症をもつ人、その家族、支援者と役を決めて、「認知症をもつ人を話題の外に追いやり家族の苦労話ばかりする」といったワークもしました。その後、認知症をもつ人も輪の中に入ってコミュニケーションをとるとどう感じたか?のワークもあり、参加者は普段では見ることのない自己表現をしていました。このエクササイズを通して、自分がグループの大切な一員であると感じていること、その人の尊厳を大切にする関わりが重要であることを学びました。

パムさんは講義やエクササイズの間中、参加者に気さくに話しかけて下さり、ユーモアに溢れた親しみやすいお人柄から、私達参加者も楽しく、和気あいあいとこのワークショップを終えることが出来ました。また、建築家で写真家であるパートナーのアレックスさんもパムさん同様、写真や物を見て、臭いを感じて良い気分になる。コミュニケーションは決して言語だけではないと強調されていたのが印象的でした。遠方よりお越しいただき、貴重な体験をすることができ感謝致しています。

 

<講師紹介>

パム・シュワイツァー氏はヨーロッパ回想法ネットワーク代表。長年に渡り回想法や回想劇による多文化間交流や世代間交流に尽力され、中でもRemembering Yesterday,

Caring Todayは認知症の本人と家族のための回想ワーク・プロジェクトで1997年以降ヨーロッパで改良、発展を続けながら現在も継続されています。

 

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