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パーソンセンタードケアの表記について


Person-Centred Careのカタカナ表記には,「パーソンセンタードケア」と「パーソンセンタードケア」という2つの表記があります.このHP上では前者「パーソン・センタード・ケア」と記載していますが,ネット上では後者の表記が圧倒的に多いようです.どちらが正しいということはないのですが,前者の出典は,平成14年度老人保健事業推進費等補助金事業「DCM法(痴呆介護マッピング)導入に向けての準備事業「パーソン・センタード・ケア」を実践するために」に由来しています(もう少し早いものがあるかも知れませんが,調べ切れませんでした).英国ブラッドフォード大学が,Person-Centred Care(Centredと英国表記に注意)とDCMに関する教育プログラムの提供機関であり,導入に当たっては,その国の特定機関(日本では認知症介護研究・研修大府センター)とパートナーシップを結んでそのプログラムが実施されます.その日本への導入時の名称が「パーソン・センタード・ケア」という名称です.ですので,日本においてブラッドフォード大学の教育プログラムを受けた人は,意識して”・”の入った名称を使用することが多いようです.

少し話しはずれますが,「その人を中心としたケア」ですが,パーソン・センタード・ケア導入当時の首相が小泉純一郎氏(2001年5月〜2006年9月)で,カタカナ表現をなくそうという動きがあって,当初は「パーソン・センタード・ケア→その人を中心としたケア(介護)」などと訳されていました(ケアマネージャー→介護支援専門員などもそうだったのでは?).私たちの会も,歴史的流れもあるので,活動をはじめた当時のままの名称になっています.

海外でも先ほどのCentered(米表記)とCentred(英表記 -ブラッドフォード大学のプログラムを受けた人は英国表記が多いものと思います)やindividualized care,client-centered careなどの類似した概念もあるようです.このような点については,どのような背景や理論で議論されているものなのか,もう少し詳細に調べて機会をみつけてレポートしたいと思っています.文献検索などされる場合は,英・米両方の表記でされたり,類似概念を入れる方が確実と思われます.

この記事は,日本のDCMのリードである水野裕先生よりML宛に送られたメールの内容によるものが多く,皆さまに知って頂きたいと思い,少し調べて書かせて頂きました.まだ,導入についての裏話などあると思いますので,機会があったら水野先生に伺ってみたいと思います.

<参考>
パーソン・センタード・ケアとDCM法の研修・普及に関する研究事業:平成16年度研究報告書(大府センター)
「パーソン・センタード・ケアとDCM(認知症ケアマッピング)法」の研修およびネットワーク:平成17年度研究報告書(大府センター)
・Wamネットの会議の資料にDCMの記載が・・・・.平成15年頃?(PDF)

手元にある研究報告書(パーソン・センタード・ケアの記載が見られます)・・・・2/21追加
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